品質管理についての記述例
1、設計図書などから読み取った要求品質を実現するために行った品質管理活動
【事例1】
①読み取った要求品質:外壁の防水性能
重点品質管理目標:外壁のコールドジョイントの発生ゼロ
②品質管理事項:打設中のコンクリートの打ち重ね時間間隔の管理
定めた理由
打設中のコンクリートの打ち重ね時間間隔が長いと、
コールドジョイントの発生原因となるため。
また、外壁のコールドジョイントの有無は、
外壁の防水性能に大きく影響するため。
③実施した内容
コンクリートの打ち込み継続中の打ち重ね時間間隔
(外気温25度未満で150分以内、25度以上で120分以内)
を厳守するため、打ち重ねが発生した部分に関しては、
打ち重ねまでの時間を記録、管理した。
【事例2】
①読み取った要求品質:外壁タイルの接着力
重点品質管理目標:外壁タイルの浮き、剥落の完全帽子
②品質管理事項:密着張りの張付けモルタルの時間管理
定めた理由
張付けモルタルの可使時間を超えてからの施工は、
タイルの接着性に悪影響を与え、タイルの浮きや剥落など
の原因となるため。
③実施した内容
張付けモルタルを一度に塗りつける面積2㎡以内の確認を
するとともに、張付けモルタルの塗り付け開始後15分で
進捗を確認し、20分以内で張り終えたことを確認し、
チェックリストに記録した。
2、組織的な品質管理活動
①組織的な品質管理活動はどのように行ったら良いか
協力業者、工事担当者、品質管理責任者の役割を文書で
明確にするとともに、品質管理計画書に基づき施工品質を
管理していく。また、PCDAサイクルを回し、改善活動を
進めることが必要であると考える。
②組織的な品質管理活動を行うことによりどのような効果が得られるか
顧客の信頼が得られ社会的な評価を高めることができるとともに、
工事に携わる者全員がより良い品質の建物を施工することを
意識し、全体としてのスキルアップにもつながると考える。

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